オホーツク海からやって来ゴマフアザラシ君

都井漁港
都井漁港 執筆人撮影

突然の移住者に住民達は大歓迎

串間市都井の諏訪漁港沖に、体長1メートルほどのアザラシが突如やって来たのが、2016年6月のこと。

5日朝に、今まで見たことのない「何か」が泳いでいるのを地元民が見つけて、ちょっとした騒動になったそうです。

それからおよそひと月、「諏訪ちゃん」と地元の人々から公式に名前をつけてもらって、すっかり地元民(魚)になりきっています。

串間市から「特別住民票」を与えられて、正真正銘の串間漁民の一員になりきっている様子。

最近では、より岸に近い養殖用の囲い枠の上で、日中はのんびりと過ごしている時も多いそうです。

どこの市町村も移住者探しに躍起

いま宮崎県は河野俊嗣知事をはじめ、各自治体が躍起になって、移住促進を進めています。

その代表格が昨年小林市が作成した移住促進PR動画「ンダモシタン小林」が世界的にヒットして、すでに視聴回数は二百万回に迫る勢いです。

串間市の新しいアイドル

そんな予算も知恵もない 串間市にとって、遠い北海道からひょっこりやって来たのが、このゴマファアザラシくん。貴重な移住者(魚)です。

「諏訪ちゃん」は、串間の海がよほど気に入ったとみえて、今のところ立ち去る気配はありません。

9ヶ月後の2017年3月20日現在、今では住み慣れた海岸で日々を過ごしているそうです。

種類はオホーツク海や北海道などに生息しているゴマファアザラシと見られ、九州で確認できるのはとても珍しいとのこと。

干潮時には沖合で、満潮の時には海岸から50メートルまで近づいて、おなじみのプカプカをたのしんでいる姿が見られるとか。

人間以外では初の移住者

串間市都井といえば、都井の岬の野生馬が知られています。

その麓の穏やかな入り江に小さな立宇津港と呼ぶ漁村があります。

都井岬野生馬

都井岬野生馬 執筆人撮影

トビウオすくいの漁村

この辺りの波穏やかな入り江周辺の海は、6月から9月にかけての夜に、「トビウオすくい」が盛んな漁村です。

漁師さん達の実際のトビウオ漁は、はえ縄や網漁ですが、観光用に夜の「トビウオすくい」が行われているのです。

集魚灯めがけてヒレを広げて飛び上がってくるトビウオを、「たも網」ですくい取る爽快さは、一度、味をしめるとやみつきになります。

気がつけば、いつの間にか船酔いでダウン。

地元民になりきっている「諏訪ちゃん」

こんなのどかな入り江がよほどお気に入りと見えて、ゴマファアザラシ「諏訪ちゃん」はすでに9ヶ月も長期滞在しています。

地元住民の皆様にもすっかりなれて、時折、海面に顔を上げて、プカプカとご挨拶をしております。

「ここは食料になる小魚が豊富なので、しばらくは離れたくない」と、北国のゴマファアザラシは話しているそうです。

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