宮崎県田野町の沢庵用大根干し

夜の大根干しやぐら
夜の大根干しやぐら

沢庵用大根干しの風景

宮崎県は日本でも有数な干し大根産地の1つです。

特に「漬物」などの加工用大根の生産量は日本1位。

冬の霧島おろしにしっかりと天日で干された大根がおいしい沢庵(たくあん)に生まれかわります。

晩秋から2月にかけては大根やぐら銀座

大根干しやぐら

NIKON D800 (92mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)

田野町は農業が盛んで、特に干し大根(漬物用大根)の生産は日本一を誇っています。

美味しい漬け物大根を作るために田野町の大地には、晩秋から冬の期間、見わたす限りに大根乾燥用のやぐらが組まれている風景を見ることが出来ます。

”大根やぐら”の光景は、田野の「冬の風物詩」になっています。

町内には約300基のやぐらがあるといわれるほど、田野町の大地を走ると、あちらこちらで大根干しのやぐらを見ることが出来ます。

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全国はもとより県内でもこの一帯だけに集中しているのは、その恵まれた気候がおおいに影響しています。

町内の西に連なる鰐塚(わにつか)山から吹き下ろす寒風に加えて、冬場に雨が少なく、厳冬期の早朝の気温が、大根を傷める氷点下になる日数が比較的少ないなどの、理想的な条件に恵まれいるからです。

収穫した大根を、高さ6m、長さ50mほどの竹で組んだ「やぐら」に、葉っぱがついたまま掛けていきます。

作業は重労働 体力勝負

夜の大根干しやぐら

NIKON D800 (35mm, f/16, 25 sec, ISO3200)

夕方には夜露や雨よけのシートをかぶせ、夜は冷えすぎないようにストーブを焚くきます。

翌朝、シートをやぐらから外して天日に晒します。

この時期の大根農家は、正月もないような忙しさです。

大根干しに適した気温は16度~17度。
この期間に晴天に恵まれて【鰐塚おろし】が吹いてくれれば、10日~二週間程度で干し上がります。

午前10時頃までに大根畑で収穫した生の大根は、水洗いの肯定を終えてから、昼頃からやぐらに干されます。

大根やぐらを組むのは11月からです。
家族総出の作業で、おおむね一週間程度の工程だそうです。

たくあん漬けは手間のかかる作業ではありません

NIKON D800 (300mm, f/8, 1/320 sec, ISO100)

その気さえあれば家庭でも気軽につけ込むことができます。

材料になる干し大根は大根を作っている農家や産地でないと手に入りにくいかも知れません。

最近は師走になると道の駅やスーパーマーケットでも見かけることがあります。

ネットで検索すれば干し大根も購入できます。ヌカもスーパーマーケットを何店かまわってみれば必ず見つかります。
私はイオン系列のスーパーマーケットで買ったことがあります。

自家菜園で大根を栽培していれば、一番簡単に自家製たくあんをつけ込むことができます。

自分でつけ込んだたくあんを一度でも食べてみると、味のまろやかさと安心感でまた来年もという気持になります。




砂嵐の来襲にも耐えて

砂嵐の中の大根干し

NIKON D800 (300mm, f/8, 1/250 sec, ISO100)

1冬に数回は、冬型の前線の影響で、田野の大地にも猛烈に風が吹き荒れます。

そんな日には、大根やぐらも砂塵にすっぽりと包まれてしまいます。

干し上がった大根は、酵素の作用で辛みが抜け、うまみと甘みが出てきます。

私たちが何気なく食べている沢庵や切り干し大根が、本格的な天日干しで作つくられている事を知ると、たかが沢庵と呼ぶにはあまりにも、ぜいたくな食べ物ですね。

白銀の宝石 干し大根

白銀の宝石

Canon EOS-1D Mark IV (17mm, f/8, 1/90 sec, ISO100)

やぐらの棚には、大根がびっしり。
一週間~10日ほど、「鰐塚おろし」とよばれる寒風と天日にさらされます。

10日から15日間ほど干すと、水分が甘い蜜状になるそうです。
大根の体積は生の大根の時と比べて十分の一ほどになっているそうです。

ほどよい甘さと歯ごたえのあるおいしい「干し大根」へと生まれ変わっていきます。

交通アクセス

車で
269号線を宮崎市から都城方面に向かいます。
田野町にはいり二ツ山バス停をすぎるとやがて右にファミリーマート。
そこを右折すると、まもなくJR日豊線の跨線橋。
渡ったあたりから、大根やぐらの風景が見えてきます。

ほかにも田野町内の大地のあちらこちらに大根やぐら群はあります。

撮影に適した時期とマナーを守りましょう

大根干しの幕舎

NIKON D800 (85mm, f/22, 1/10 sec, ISO800)

大根やぐらは畑の中に建てられています。
作業者がいれば、ひと言、声をかけましょう。

道路沿いからでも十分撮影することが出来ます。

大根干しの最盛期は、12月中旬~1月いっぱいが目安です。

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