避難準備情報から避難指示まで

荒波暮らしの中で
荒波

専門用語が招いた悲劇がくり返されないために

 

2016年に発生した台風は、日本列島を異常なコースをたどりながら、
各地に大きな災害をもたらしました。

まだ記憶に新しいところでは、戦後初の希有な進路を通過した台風10号は岩手や北海道に甚大な被害を残しました。

 

避難準備情報の意味知らず‥‥

台風10号の豪雨で9人が死亡した岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の運営者が、移動に時間がかかる高齢者らの避難開始を求める避難準備情報の意味を知らなかったことが、このような大きな事故につながった要因の一つといわれています。

夜間、1人の介護職員に、天候の急変を予測し、入居者を避難させるべきかどうか、
判断を求めることは、とても過酷なことです。

 

局地的豪雨の目安は素人には判断しにくい

近頃の豪雨は、ゲリラ豪雨と呼ばれるほど、局地的で集中して猛烈な雨を降らせるのが特徴です。

そのために、施設とはかけ離れた地域で降り続いた豪雨が、時間がたってから、
下流域の地区に被害をもたらすことがよくあります。

 

避難準備情報とは

市町村長が「避難準備・高齢者等避難開始」として避難の準備を呼びかける情報を発表する。

避難勧告および避難指示の下位の情報として位置付けられており、
気象情報などに注意していつでも避難を始められるように準備することや、
危険を感じる人や避難に時間を要する人は避難を開始することを呼びかけるものである。ウィキペディア

 

2016年の台風第10号において情報の意味するところが伝わっていなかったことにより被害が起きたことから、高齢者等の避難を開始する段階であるということをより明確にするために、2016年12月26日より「避難準備・高齢者等避難開始」に名称が変更された。

避難勧告等に関するガイドラインの改定(平成29年1月31日)

お役所は、何か重大な被害が発生してから、泥縄式に対策を立てるのがお得意のようです。

過去の事例や、経験から、先手の予防、手当を立てることが不得意ですね。

空振り覚悟で

「避難準備・高齢者等避難開始」が、「避難勧告」や「避難命令」よりも、
一段ゆるい情報として認知されていることも、この段階で、
速やかな避難態勢を取らなければならない、状況判断を遅らせているのかもしれません。

「避難準備・高齢者等避難開始」が出たからといって、必ず、
災害が発生するとは限りません。

むしろ、避難をはじめても、結果的に何事もなかった、
という事のほうが多いことでしょう。
避難とはそんなものだと日頃から心得ていて、まず、周辺に異常を感じたら、
即、避難することが、自分の身を守る唯一の方法ですね。

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