「なごり雪」は正しい日本語 名曲秘話

JR糸魚川駅
JR糸魚川駅 執筆人撮影

文脈の殻をぶちこわしてこそ新しい言葉は誕生する

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なごり雪

「なごり雪」は正しい日本語の範疇にないから『名残の雪』にしないさい」

このように指摘するような人々が、日本語教育を指導していることを考えるとゾッとします。

正しい文脈の日本語だけだったら、きっと貧弱な魅力のない日本語の世界になると思います。

こんな先生方の頭の中には

「新語・流行語大賞」というような発想は、まるっきり生まれれないでしょう

「最近の日本語の乱れ方がひどい」

「”ら”抜きは見苦しい」とか。

もっともらしい古い、カビの生えた知識をもてあそんで自己満足している知識人がいかに多いことか。

新しい言葉は時代が生み出す

大糸線

重箱に詰め込まれた日本語の隅っこをほじくりながら、僕は国語学者だとうぬぼれている先生方。

いつの世も、言葉は時代によってうみだされ、使われながら変化していくものと考えます。

そうしないと、創造性や感性といった言葉で最重要な新しい芽生えが、育たない。

日本死ね

いい言葉もあって悪い言葉もある。

それが言葉の世界です。

悪い言葉を使う使わないは、使う人の知性、感性次第です。

言葉の樹海

「アモーレ」
「センテンススプリング」
「パナマ文書」

「違法ではないが不適切」
「結婚と入籍は別のものだ」
『元気をもらう』

この様な言葉から、我々は新しいひらめきや情感をもらいます。

それらが蓄積されて、新たな創造性が誕生するのです。

季語に昇華した「なごり雪」

日本気象協会が募集した「新しい季節のことば」の中で、3月の言葉としても「なごり雪」は選ばれました。

このことは今年の冬の天気予報の中で、NHKの気象解説員の南さんが、誇らしげに話されていましたので、記憶されている方もいらっしゃるでしょう。

イルカさんも還暦すぎて

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時は流れるですね。

本名は神部としえとおっしゃるそうです。
初めて自分で人生の舵(かじ)を切りました。もし女子美を選んでいなければイルカはこの世にいなかったと思います。プロにもなっていないし、結婚もしていなかったかな。
それほどイルカさんにとって、女子美術短期大学に進学したことは、人生の大きな舵だったのですね。

中学時代から陶芸や彫刻、何でも良いからモノを作る人になりたかったそうです。

イルカという名前の方が本人より先にデビューしたそうです。

その訳とは

女子美でフォークソング同好会に入って、みんなで短大から帰る時のことです。十数人以上いました。

黒いギターケースを持って、細い一本道を1列になって歩くの。私は1年生だから一番後ろをトコトコ歩くのね。

ふと見ると、みんながぶら下げているギターケースが揺れながら1列になっていた。

「ああ、イルカの大群が泳いでいるみたいに見えるね」って、隣にいた同級生につぶやいただけだったの。

それがなぜか先頭を歩いていた先輩たちの耳にも届いたんです。

翌日、大学へ行くと「あ、あなた、イルカって言った子でしょ」と言われるようになって、いつしか私自身が「イルカ」と呼ばれるようになりました。

イルカ (歌手)

JR豊肥線

かぐや姫のメンバー伊勢正三さんの作詞・作曲による「なごり雪」をカバーして大ヒットしたのは皆さんご存じ。
イルカさんの少しかすれ気味の声‥‥。

過ぎ去りし青春のせつなさで胸がぎゅっと締め付けられます。

歌詞の中では東京の駅が舞台となっていますが、伊勢正三さん本人は出身地である大分県津久見市の津久見駅をモチーフにされているそうです。

大分県津久見市の津久見駅だからこそ、なごり雪のイメージは深まります。

ローカル線のホームに立つ青春。

遠ざかる夜行列車。

もう、そんな風景は日本から失われてしまいました。

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