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野良猫に遊ばれて 3

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夜明けの野良猫
夜明けの野良猫

夜明けだ。
今日もいい天気になりそうだ。
晴れた日は、野良猫にとっても、気分良くすごせる。
気分良く過ごせるかどうかで、野良猫の一生は左右されるといっていい。

気分がすぐれない日は、動きがにぶる。その分、行動範囲がせまくなる。
草かげにじっとしていても、食べものは飛んでこない。

家猫や街猫ねこみたいに、きめられた時間に、きめられた場所に人間様が、食べものをはこんできてはくれない。

夜明けの野良猫

夜明けの野良猫

野良猫にとって、食べものとは、自分自身で確保するものなのだ。
ときには、人間様の目をかすめて奪取することもある。
空腹にたえかねて、死にそうなときには、それもやむえない。

この公園には、一日中、人の動きがある。

人の動きのあるところには、食べものの匂いもある。
俺たち野良猫は、においで食べものの種類がわかる。

ハムかウインナーか、梅干しの入ったおにぎりなのか。
いまの若い子はポテトチップス類がおおいかな。

ベンチに腰を下ろして、お菓子を食べながらおしゃべりしているところに、背後からそっと忍びよって、チャンスをうかがう。

夜明けの野良猫

お菓子の袋をガザガザ

音をたてて、中身を取りだす。

その瞬間をねらって、猫パンチでお菓子だけをはじき飛ばす。
成功と失敗の確率は、およそ半分はん分。

こんな危険な奪取方は、腹がへって、どうにもならないときにしかやらないけどね。

足音がしてきた。
いつもの老夫婦だ。
今朝も老婆がなべを下げている。
今朝の朝ごはんはなにかしら。

野良猫に遊ばれて 1

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